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OneTrustでは、グローバルに事業を展開されている企業様や今後グローバル展開をされる企業様のために、管理コンソールが約30言語に対応しています。例えば、同じコンソール画面でも、日本の管理者の方は日本語で利用し、海外現地法人のご担当者や、海外の現地ベンダーのご担当者は現地の言語で利用して頂くことが可能です。
また、クッキーバナーの表示言語は100ヵ国以上の言語に対応しており、ウェブサイトにアクセスするユーザーの母国語に合わせた表示や、ウェブサイト側の言語設定に合わせた表示が可能です。
今回は、OneTrustが搭載する2つの多言語設定機能についてご紹介します。
OneTrustの管理コンソールの言語は、同管理コンソール上の簡単な設定で変更することができます。
OneTrust管理コンソールの表示言語を設定するイメージ図
OneTrustでは、1つの管理コンソールで、複数の異なるドメインのクッキーバナーを管理することが可能です。たとえば、国内外向けのウェブサイトを複数運営しているグローバル企業の場合、海外支店のご担当者も国内のご担当者と同じ管理コンソールを利用することで、グループ企業間で統一されたクッキーバナーのデザインや、クッキー分類の情報を共有することができます。この場合、多言語機能を使うことにより、同じ情報を共有しつつも、それぞれの現地ご担当者が使いやすいお好みの言語で管理コンソールを表示できるため、スムーズに設定が行えます。
OneTrustは、GDPRやCCPA等の世界各国のプライバシー保護規制に対応するため、サイト訪問者のアクセス元のIPアドレスを判定してオプトイン型やオプトアウト型等、適切なクッキーバナーを出し分けるジオロケーションルール機能を搭載していますが、それに加えて、クッキーバナー上の表示文言の言語を自動的に出し分ける機能も備わっています。
クッキーバナーに表示させる言語を出し分ける方法は2種類あります。
1つめは、サイトにアクセスするユーザーが使用するウェブブラウザの言語設定に応じて、クッキーバナーの表示言語を切り替える方法です。そのユーザーが利用するウェブブラウザの言語設定をOneTrustが自動判別します。たとえば、ジオロケーションルール機能と組み合わせて使用すると、フランスに長期出張で駐在されている日本人の方が、ウェブブラウザの言語設定を日本語としている状態でウェブサイトにアクセスした場合、GDPRに対応したオプトイン型のクッキーバナーを日本語で表示させることが可能です。
もう1つは、自社サイト側の言語設定(HTMLのLang属性)に合わせて、クッキーバナーの表示言語を出し分ける方法です。
上述したケースと同様に、フランス在住の日本人駐在員の方がウェブサイトにアクセスする状況を想定しましょう。このとき、訪問するウェブサイト側の言語設定がフランス語の場合、その駐在員の方のウェブブラウザの設定が日本語だったとしても、クッキーバナーはフランス語で表示されます。
OneTrustではデフォルトで多言語の文言テンプレートが用意されていますので、管理コンソール上で設定したい言語を選択し、クッキーバナーに追加します。追加した言語ごとに、クッキーバナーのデザインや、ボタン設定等を編集することが可能です。
クッキーバナーに新しい言語を追加するイメージ図
グローバルに事業を展開されている企業様や今後グローバル展開をされる企業様にとってOneTrustの多言語機能は大変有益です。管理コンソールの言語設定の方法や、各種言語に対応したクッキーバナーのテンプレートのご準備、カスタマイズ文言の翻訳等でお困りの方のために、IIJでは様々なご相談に応じております。こちらのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。